【書籍紹介】

真の顧客志向を生むプロダクトアウト戦略

真の顧客志向を生むプロダクトアウト戦略

うちの上司が研修に行ったとき、講師だった人の本です。
その研修が最高に刺激的だったらしく、進められたので読んでいました。
で、上司が研修で一番心に残った言葉が「上場企業の研究者が、自分の好きなこと研究してんやない!自己実現はよそでやってくれ!」
という一言だったそうです。

本の内容は一言で言うと「客の言うことをあまり聞くな、自分たちの強みが何か考え、それを客に納得させろ!」です。
顧客至上主義を突き詰めた結果、他社と横並びの製品ばかりを作り、結果として赤字に転落するというジレンマと、それを回避するための種々のアプローチについて書いています。
ぱらぱらと読み流しても、テーマがしっかりしている分、著者の言いたいことが伝わってくる歯切れの良い本です。

【書籍紹介】成功への熱い思いを君に

成功への熱い思いを君に

成功への熱い思いを君に

友人に進められて読みました。
今の時代を代表する11人の企業家が半生を振り返りながら、人生・仕事に対する思いを語っています。
以下、心に残った言葉を。

夢より大きいことはできないし、志よりも高いレベルのことはできません。
すごく強い思いのある人が成功する。
夢が明確になると何でもポジティブに捉えられる様になる。
私はこういう環境にいたからだめなんだと言う人は、与えられた環境でしか考えられない人。
センターピンを倒すと本質が見抜ける。
川の向こうに側に肥沃な大地があれば、濁流に一歩足を踏み入れるのが経営者だ。
人間的には面白いけど、アホッぽいという人のほうが成功することが多いと思います。
人間は弱いです。私も弱いです。だから逆に透明にすることによって、ごまかさないですむようになる。
超一流の仕事とは、目の前にある仕事を想像と工夫をこらしてやること。
ほんの少しの勇気があったかということ。
感性とは「なんとなくおもしろそう」という気持ちのこと。
大きな夢がないといけないなんて思うな、暇な人こそ悩むもの。なんだっていい。あすへの希望が必要なんだ。小さな明日への希望が、いつの間にか勝手に大きな夢にすり替わるものなんだ。だから、最初から大きな夢を持つ必要なんてない。
クダを巻くような先輩にはかかわらずに、目が輝いているいい先輩を大切にしてほしいと思う。
社会は学校とは違うプロの世界。努力しただけ掛け算で自分を成長させることができる。
優秀な人間は何かを変えてみたいと思うもの。
経営者にはカリスマ性が必要なのではなくて、会社そのものが最高の作品。
自分がやっていることが、ほかの人と比べて何が優れているのか、何ができたのかというのはまったくわかりません。世の中でこういうことをしたいなと素直に思ってきたこと、自分が本当にやり遂げたいとおもうことを迷わずに信じてやってきたことが一番だったと思います。

ちなみに、今話題になっているコムスン折口雅博会長も含まれています。
この本では、「本質は、質の競争を起こすこと、そして最高のサービスをするのは、営利企業がいちばんいいのですから」
と述べていますが、実態は新聞で読んだとおりです。企業のコンプライアンスと理念を歪なく浸透させることの難しさを感じます。
そうそう、そう意味だと、最近面白い本が、起-動線メルマガで紹介されていました。

感じるマネジメント

感じるマネジメント

まだ読んではいないのですが、大手企業への理念浸透に取り組んでいたコンサルタントと、
キリスト教系大学の神学部長との会話が記載されています。
「布教は永続的ではない、共に学ぶことこそが重要である」と神学部長が述べている一節があるそうです。
時間を見つけて是非読んでみようと思います。

界中の最先端Art情報が読めるサイト

少し前、とあるきっかけで知り合いになった人材コンサルの方から教えていただいた、
世界中の最先端Art情報が読めるサイトです。
Flash Art」
http://www.flashartonline.com/

仕事で悩んでいて、自分の市場価値を知りたいと思って会ってコンサル方が
実はアートファンで、こういった情報を教えていただく関係になるとは、
不思議な縁を感じます。
せっかく両親からもらった芸術表現に対する才能は
しっかり磨いて、世の中に役立てたいと思います。

【書籍紹介】義理と人情

義理と人情―僕はなぜ働くのか (幻冬舎新書)

義理と人情―僕はなぜ働くのか (幻冬舎新書)

あの昼の顔、みのさんの本です。
自身の半生と思い、そしてなぜそれほどまでに仕事をこなすのか。
そんな彼の熱い思いが伝わってきます。
「仕事は選ぶものではなく仕事に選ばれるもの。」
この一言は心に響きました。
思えば、僕はこの10年の社会人人生を振り返って、自分が挑戦したい映像関係の仕事をできることは少なかった。
どうして好きな仕事をさせてもらえない!!と腹が立って仕方がない事も良くあった。
しかし、経験した仕事が確かに自分を成長させてくれ、そして今、やっと自分の希望する仕事に近く、しかも非常にやりがいのある仕事に出会えた。
もし本当にいい仕事をしたいなら、まず自分を磨くこと。そして周りの人に感謝すること。
そういったことを教えてもらった気がします。

そのほか心に残った言葉です。

人の心をうつのは本気だけ。
人のいいところしか見ない。
芸とは本来、どんな流れの中でも生きていけること。
挨拶は組織で仕事をする上での義理。最低限のルールなのです。
不便を常とする。
理性というのは我慢すればするほど鍛えられる。
素直な人柄になる。
自分がやってみせる。

【書籍紹介】プロフェッショナル進化論

プロフェッショナル進化論 「個人シンクタンク」の時代が始まる (PHPビジネス新書)

プロフェッショナル進化論 「個人シンクタンク」の時代が始まる (PHPビジネス新書)

これからは、「個人シンクタンクの時代」というメッセージから始まる本書は、今後どのように、変化の激しい時代に自身の価値を高めていけば良いかということについて、わかりやすく示唆してくれます。
冒頭のメッセージは、今まで集団で実施していたシンクタンク活動が、Web2.0の登場により、個人で可能になったということ、そして知的な仕事をしている方にとっては、この能力が今後必須になってくることを示しています。
特に、印象に残ったのは、「求められる人材」≠「活躍する人材」という一言。
よく、「これらからはこういった人材が求められる!」と言うくだりを聞くことがあると思いますが、
この言葉を鵜呑みにしてはいけないということです。
また、心に残ったこの言葉としては、

「相手に対して共感するということ」

文字だけでなく、動画、音声が自由にやり取りされるようになって、より感覚に訴えかける情報がネット上で伝わるようになっています。
そういった状況においては、いかに相手に共感できる。そして共感する情報を発信できるかが重要であるということです。
そして、批評についての一言も良かったです。

「批評とは、人をほめる特殊の技術である。」
「批評においては、その評者の「人間性」が、恐ろしいほどに出る。」

コンテンツ紹介

今日夕方、知人と対話をしてきました。
そのときに話題に上がった情報をメモとして上げておきます。

ビジネス力の磨き方 (PHPビジネス新書)

ビジネス力の磨き方 (PHPビジネス新書)

義理と人情―僕はなぜ働くのか (幻冬舎新書)

義理と人情―僕はなぜ働くのか (幻冬舎新書)

恋愛脳―男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか (新潮文庫)

恋愛脳―男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか (新潮文庫)

アンリ・カルティエ=ブレッソン写真集成

アンリ・カルティエ=ブレッソン写真集成

SONYという会社の器

http://b.hatena.ne.jp/entry/4442751
動物虐待は許せません。
しかし一方で技術職を選ぶ人間の中には、どこか狂気を秘めている人もいると思います。
そしてそうした狂気は芸術性とも紙一重で、このエネルギーを生産的な方向へ向けることができれば独創的な発想・サービス・製品を生み出すことができ、それをコントロールできなければ、今回のような事件を引き起こす。そう感じます。
かつてSONYという会社は、そういった狂気の受け皿ともなり、それらを活用し社会に生かすことができる器の大きな会社だと思っていましたが、度重なるリストラと近年の凡庸な経営方針でその器も小さくなったと感じます。
もしこれで、SONYが社員のしつけ教育を厳しくしたら同様な事件を起こす社員が現れるかもしれません。
かつての社風と志「技術者の夢をかなえる工場」を取り戻し、多様な技術者の受け皿となってほしいものです。